現在、目覚ましい発展をしているAI(人工知能)。あらゆる業種に今後は人工知能が入ってくる。我々の領域である営業の分野でも、当然のことながらAI(人工知能)は入ってくるだろう。
あわせて読みたい
目次
営業職はAIによる置き換えが可能
結論から言えば、営業職はAIによる置き換えが可能だ。保険、証券、物販、サービスなど、あらゆるものの営業行為がすでにインターネットに置き換えられつつある。
たくさんある需要と供給をマッチングさせるだけの仕事であれば、営業マンが介して人手をかける意味はほとんどない。
需要を見つけて、必要なものを供給するだけの営業はAIによる置き換えが出来てしまう。とても怖いことだ。御用聞き、ルートセールスに限らず、新規開拓営業でさえ、需要と供給を結びつけることができるなら、営業マンはいらなくなる。
営業マンは非常に危機感を持ったほうが良いだろう。
AIに出来ないこと
AIに出来ないことはたくさんある。今のところ、そして当分はあることに特化したAIが主流になっていく。だから、AIに何でもやらせたり、AIが何でもできるということはない。
囲碁や将棋に強いAIがいるのは事実だが、そのAIがラーメンを作ったり、クルマの自動運転をすることはできない。専門的に特化したAIがほとんどだ。
画像の内容を読み取ることができるAIもいる。でも音声の解析は別のAIを使わないとできない。AIとAIが組み合わさることで複雑なことができなくもないが、ひとつのAIが何でもできるというわけではない。
相乗効果によるあわせ技を意識する
AIが何でもできるわけではない。なのに営業はAIに置き換えられてしまう。では、置き換えができないケースというのはどういうものだろうか。
人情でモノを売るとか、ニーズを細かくヒアリングして最適な提案をするなど、AIでは簡単に置き換えができない部分を、組み合わせて兼ね備えることで、AIには到底真似ができない営業行為ができるようになるだろう。
株や証券を単に買ってもらうためだけの営業マンはあまりいらないが、相続対策や長期投資をしていくためのアドバイス業務などは付加価値が高く、営業対応で成果が左右されていくだろう。
クルマも単純な販売だけならAIで置き換えられそうだが、カスタムメイドで付加価値をつける相談などはAIには置き換えが難しいだろう。
『単に〇〇を売る』というのはAIに置き換えられてしまうから、『◯◯✕◯◯』で組み合わせた相乗効果を意識しないといけない。
新しい知識やスキルを常に身につけることを意識して、時代の変化とニーズをしっかりと感じ取りながら、営業マンとしての方向性を目指すべきだろう。
AIに取って代わられない営業マンになるために転職を経験する
AIに取って代わられない営業マンになるためには、同じ会社で同じ商材をずっと扱っているという状態はとてもリスキーに思える。時代はもっとドラスティックに変化している。
自ら変化を起こしていかないといけない。もっとも大きな変化として手っ取り早いのは、いままで経験したことのない業界や成長分野への転職だ。
転職で得られるのはスキルや経験だけでなく、変化を飲み込んで受け入れる免疫が身体に抗体として構築される。この免疫が複数回作られることによって、変化に強い営業マンになれる。
経験とスキルに裏打ちされて、視野が多角的になり、AIでは真似できない懐の深い営業マンを目指さないといけない。
AIはますます進化していく。中途半端な存在は、営業に限らずAIに駆逐されていく。AIに取って代わられない営業マンになるためにも、いまから積極的な転職を行って、しっかりした素養を身につける必要がある。
まとめ スキルの相乗効果が出せる営業マンを目指すべき【AIは脅威だ】
単純な営業行為はAIによる置き換えが可能だ。そこで成果を出していて、それが自分の生活を支える生業となっているようであれば、危機感を持ったほうが良い。
AIが待ち構えている。ある日突然、明日から来なくて良いなんてことになりかねない。
スキルを絡み合わせて、AIには真似できないような営業マンを目指す必要がある。そのためにはスキルと経験をしっかりと身につけるとともに、変化に強い体質づくりの必要がある。
手っ取り早いのは転職を繰り返して、自分に変化の免疫をつけておくこと。否応なしに変化をせざるを得ない状況に追い込まれるまで現状維持で逃げ続けるのか、自ら変化を起こして荒波を乗り越える手段を身につけるのか、いまならまだどちらかを選ぶ時間がある。
積極的な転職で新しいスキルや経験を身に着けていくことを、これからの時代を乗り越えるためにはぜひおすすめしたい。
もうAIとの競争は始まっている。